30坪で、年間150億を叩き出す町の時計屋

組織開発のノウハウ

うわさの幡ヶ谷にあるYOSHIDA時計店を時計修理のために訪問。
町の通り沿いにあり、注意してみないと見過ごしてしまうような小さな時計屋さん。
しかし、店内に入ると何人もの従業員がところ狭しと接客をしてました。

興味があったので、パテックフィリップの時計をみたいと所望すると、別室へ案内されました。
通された奥座敷には豪華なソファーとコーヒー。

そこになんと、50本以上のパテックフィリップの時計が、
次から次へと運ばれてきて、チョコレートを選ぶがごとく、入れ替わり立ち代わり装着を勧められました。

短時間に数百万から数千万の時計を、軽々と試着させてもらうと、
軽々と買えるような錯覚に陥ります。
ズバリ、この豊富な在庫量×高級時計の試着量が、年間40億ビジネスのノウハウでした。

銀座三越と伊勢丹の時計コーナーの売り上げを足しても、このお店の売り上げには及びません。
そして、なんと、入店購買率90%という驚異的な数字も納得です。

100年続いているからこそのお得意様と、
スイスの高級時計メーカーとの信頼関係がベースとなっているので、
ちょっとやそっとでは、この牙城は崩せません。

老舗市場で、一番を君臨しつづけるには、したたかな計算とノウハウがありました。

在庫を減らして、商品回転率を上げるというのが商売の基本ですが、YOSHIDA時計店は
その逆を行くことで他の追随を許さないビジネスモデルを築きあげていました。

100年つづく企業にはやはり、ノウハウがありますね。

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