研究と営業の壁から学ぶこと

組織開発のノウハウ

食パンの素材をコンビニ中心に販売をしている会社の事例。

営業は顧客から依頼された素材を研究開発の部署と共同でつくり、
顧客の要望にあった商品を提案する。
顧客にとって適切なサンプルと提案であれば採用。

その数、年間1万サンプルを超えるという、非常に細かい対応と案件管理が求められる仕事。

一番重要な指標はサンプルの決定率。

年間で決定率が30%を越えれば、
プロ野球の打率よろしく、優秀な営業と研究開発チームと評される。

しかし、なかなかそこまでの打率を叩きだすチームは少ない。

なぜか、人は自分が所属している部署の利益や都合を優先するので、
他部署とは、大抵、衝突が起こる。この会社もご多分にもれなかった。

なぜ、そうなるのか。

それは、まだ、視座が低く、視野が狭いからだ。

対立、衝突が起こるのは、常に、上記に起因する。

それではそのような場合、どう対処すれば良いのか。

自分たちの目的は、サンプル決定率を上げることだと、
共通の目的をリマインドさせればいい。

そのためには、まず、これまでのお互いの不満を吐き出させ、
改めるところは、改め、直すべきところを合意してから、仕切り直しをする。

この過程を踏まないと、いつまでたっても一向に、本来の目的に
至ることはない。

リーダーはここから逃げてはいけないのだ。

そして、お互いに共通の目的と、具体的な目標を合意するという
一段高い視座に登らせ、それができた暁には、どんな未来が展開するのかと視野を広げればいい。

この事例の会社は、このような過程を経て、
共同で決定率を30%にするための議論の土台を醸成し、
そして戦略をたてた。

結果として、目標値を遥かに超える業績を上げた。
それも1年以内に。

ここから学べることは、人間も同じだ。

衝突したり、歪みあったりしたりしているうちは、
レベルが低いと自覚した方がいい。

なぜなら、人間共通の目的は、幸せになることなのだから。

私たちは、そのことを改めてリマインドすべきだ。

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