インドのクンムメラに参加してきました。

プライベート

12年に1回、4箇所ごとに開催され、紀元前から続いていると言われる精神世界の祭典、
クンム・メラに参加してきた。

その祭典は1月15日〜3月15日まで2ヶ月続き、延べ1億人が集い行われる。

参加の感想といえば、一言、目の前に悠久と立ち上がる精神世界に圧倒された。

クンム・メラとは、カースト制度から離れ、出家した修行者(サドゥ)が
師事したグル(聖者)共に、パレードをし、聖なるカンジス川で沐浴をし、魂を浄める目的で行われる。

インドで2万人いると言われるグルと修行者。その数と多様性には目をみはる。

裸に真っ白な灰を塗り、普段は森で暮らすサドゥなどはこの祭でしか見ることはできない。
中には薬草を噛み、意識変容に浸るような悟りの本質からはずれたグループなどもあるようだが
それらも受け入れ、飲み込み、堂々とパレードは進む。

今回は1週間ほどの滞在であったが、インドの深さと広さを感じずにはいられなかった。
  
ヒンズー教では全宇宙を司る神(ブラフマン)と自分(アートマン)が一体となることを目指す。

その架け橋となるものがグル(聖者)なのだ。グルなくして悟りに到達することはできない。

修行者は自分を超えた存在を受け入れ、愛し、ひれ伏す。

宇宙神への畏敬、その精神性が貧富の差を超えて、内奥に輝く明るさを放っているのだろう。

インド人の笑顔は確かに輝いていた。

道端で少年からリンゴを一つ買った。

少々汚れていたの、変えてもらおうと片言の英語で申し出ると
彼から帰ってきた返答は、

「すべては神からの恩恵、学びだよ」

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